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あっさり指数80%
1989年11月号のあまから手帖にも掲載された、日本初のファーストフードラーメンです。
変化の激しいラーメン業界の中で、変わらない味を守り続けています。
狐狸乃里は、この味を受け継ぐお店のひとつです。
このラーメンが完成されたのは、昭和40年代の頃です。
スープを火にかけたまま忘れていた和田は、あわてて中をのぞいてみたところ、スープが澄んでいることに気付きました。
それから試行錯誤したうえで、今の透明なスープが完成したのです。
和田は、小さな屋台からラーメン屋をスタートしました。
最初は美味しいスープが、時間の経過により味が落ちていくことに、どうすればいいか考えました。
そして、できたてのスープを瞬間冷却する方法を思いついたのです。
和田は、理系の研究者でもあったのです。
その後、このスープをもって千林商店街など数店舗のラーメンチェーン展開をし、マスコミにも取り上げられました。
当時、月産20万食の工場では、一頭から丼4杯分しかだしのとれない骨髄をトン単位で仕入れ、利尻の昆布と塩田製の塩とを組み合わせて独特の濃縮スープを作っていました。
厳選された素材を使い、おざなりでない、日本初のファーストフードラーメンがこのようにして完成したのです。
スープは時間が経過すると、油が酸化して胸やけの原因となり、旨味も半減します。この弱点を克服し、スープのロスをなくすためにこの方法が考えられたのです。
当時としては、画期的なアイデアでした。
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